インターネットショッピングが当たり前になった現在、リアル店舗を柱としているリテーラーにとって、新たな「売り方」の構築が不可欠となりました。サックスバー ホールディングスでは、従来からのEC事業に加えて、2018年からはリアル店舗と直送システムを組み合わせた「リアル店舗EC」を開始。お客様のライフスタイルに合わせた多角的な販売スタイルを実現しています。
お客様が求める商品の在庫が店頭にない。結果、他店や競合ECサイトで買われてしまう。リアル店舗の弱点となっていた、こうした機会ロスをカバーするために誕生したのが、当社独自の商品購買システム「リアル店舗EC」です。色違いやサイズ違いなどの店頭在庫が切れている場合でも、店舗のタブレット端末から欲しい商品を選んでその場で決済。最速で翌日、自宅へ配送もしくは店頭での受け取りができます。
それを可能にしているのは、全店が自由に使える在庫を一括管理している物流拠点「サックスバー デポ」。千葉県東金市に構える大型の倉庫には、当社取扱高ベスト10のブランドの取扱い品目を常時在庫しています。サービス開始以来、月間1000件以上の利用があり、利用者は順調に増え続けています。また、店頭での受け取りを選ぶ方も約20%おり、再来店の促進にも貢献。ギフトラッピングにも対応し、プレゼントにも利用されるなどの効果も現れています。
もちろん、サックスバー ホールディングスでは、成長著しいEコマースについても力を注いでいます。東京デリカでは、EC専業の事業室を大阪に開設。品揃えやプロモーションを年々発展させ、商品企画からサイト運営、販売まで一貫して行っています。販売促進のためのスマホアプリ「サックスバー アプリ」では、様々な商品提案をタイムリーに行うことで、お客様とのリレーションシップを深め、ECはもとよりリアル店舗への集客も後押ししています。
EC事業室は、ヤフーや楽天といったECモールならびに自社ECサイトを運営しており、商品の企画・選定・仕入れからECサイトの制作・運営、決済、お客様にお届けするまでを一貫して行っております。おかげさまで、着実に成長を続けています。ECの戦略で重視しているのは、PB・PNB商品による競合ECサイトとの差別化です。また、売上構成比をECサイトから自社サイトへシフトさせることにも力を入れています。自社サイトへの集客率が高まれば、Web広告の活用、作り手や売り手の想いが伝わる接客により、各ブランドの紹介がより効果的に行えるようになります。
サステナブルな社会や働き方の転換など、時代の大きな変わり目にある今、スタッフ全員で新しいアイデアを積極的かつスピーディーに出し合い、お取引先とも力を合わせて、いい商品をお客様にお届けしていきたいと考えております。